「臨終師フォン」創作メモ

長編小説「臨終師フォン」を出版しました。よろしくお願いします。出版までの過程をメモとして残して、みなさんのお役に立てればと思います。

2022-01-01から1年間の記事一覧

Kindle書籍のアップデート問題

読者としては気にならなかったのですが、著者としては気になることに、Kindle書籍のアップデート/再ダウンロードの問題があります。 Kindle本では著者が書籍をアップデートしても、購入者には通知されません。 たとえ購入者が変更を知って、一旦端末から削除…

PagesでKDPへのepubを作る時の問題点

「臨終師フォン」 の原稿は次のような方法でKDP用のepubにしています。 手順1) Bearで各章を書く、テキストで出力し統合する 手順2) Pagesで上の全章を読み込み、目次を作成する(書式はWordに合わせる) 手順3) Pagesでepub(表紙はなし、リフロー型)で出力す…

点数とコメント

「臨終師フォン」 を書くにあたり、長編小説の分量 に書いたように、全体を映画的なシーンとして書いていきました。そして、それぞれのシーンの最後には必ず完成度を点数で、その理由などをコメントとして書いていきました。評価はおおまかには次の通りです…

執筆ツール、長編小説を何で書くか?

「臨終師フォン」 は、Bear というMarkdownノートアプリで書きました。 bear.app 書くにあたって、何を使って書くかを当初に検討しました。候補としては、純粋にエディタのVSCode、物書きに愛用者が多いUlysees、Bearのライバル的なMarkdownエディタのObsidi…

長編小説の分量

長編小説をちゃんと仕上げよう、と覚悟したときに最初にやったのは分量を想定することでした。 おおまかに、それほど厚くない文庫本一冊ぐらいの本、というイメージがありました。早く読む人なら2時間ほどの時間で読める量、映画ぐらいの時間で読める量です…

小説の書き方の本

一番にあげるなら、前にあげたD.R.クーンツの「ベストセラー小説の書き方」でしょう。これはKindle版が出ていないのがもったいない良書です。他の有名作家で似た本が出ていますが、クーンツのはとても実践的な内容です。ストーリーライン、プロット、ファー…

「二分間戦争」

「二分間戦争」とは今回書いた「臨終師フォン」で使ったネタです。物語のなかでは十年前の2045年のできごとであり、歴史として語られる戦争の名称です。語呂の良さが気に入ってます。 いままで百年戦争 、三十年戦争 と、期間でいう戦争は多くあるものの、一…

出版までの大まかな流れ

詳細を書く前に、大まかな話を書いてみます。何か聞きたいことがあれば、コメントをして頂ければ、詳しく説明したいと思います。 2019年以前、いつかは長編小説を書きたいと思いつつ、メモだけが溜まっていました。その中には今回、使ったアイデアの"横田カ…

「臨終師フォン」というタイトルについて

当初は「ゼロエフ」という仮タイトルで書いていました。読んだ方はわかると思いますが、作品中で仮想空間"ゾーン"での高速処理能力を持つ人々を"ゼロエフ能力者"と呼んでいるためです。あまり本質を意味したタイトルではありませんが、仮タイトルだったので…

最初に

はじめての長編小説である「臨終師フォン」 をKDP(Kindle Direct Publishing)を使い出版しました。 KDPは予想以上に簡単でした。 長編小説を書き始めようと思った最初から、どうやって書いていったかをメモとして残していきたいと思います。 臨終師フォン作…