「臨終師フォン」創作メモ

長編小説「臨終師フォン」を出版しました。よろしくお願いします。出版までの過程をメモとして残して、みなさんのお役に立てればと思います。

キャラクタの役割

 物語におけるキャラクタの役割、について初めて体系的に知ったのはDramaticaでした。 Dramatica、は90年代に作られた、物語を作るためツールのソフトウェアです。プロット、テーマ作成、ストーリ構成と段階的にガイドを与え、執筆プロセスを導いてくれます。

 私自身、このソフトで物語を書いたことはないのですが、このソフトのマニュアルは大変楽しく読みました。特に、物語のキャラクタの役割について、スター・ウォーズで説明されていて、非常に納得性があり、それを自分なりに解釈して使っていました。

 拙著「臨終師フォン」 でも、ある程度の骨格が決まった段階で、このスター・ウォーズのキャラクタの役割を基本に考え、対比させた表を作り、キャラクタの肉づけをして、そして物語を作っていく、という過程を踏みました。次の表のようになります。

役割 スター・ウォーズ 臨終師フォン
主人公 ルーク・スカイウォーカー フォン
仲間(サイドキック) ハン・ソロ レイラ
道化(クラウン) C-3PO アレハンドロ
指導者・弱(メンター弱) オビ=ワン・ケノービ ダールマ(シンカインド)
指導者・強(メンター強) ヨーダ アスラ(シンカインド)
支援者 レイア姫 アンナ&マリア(双子の魔女)
敵対者 シス エドムンド・サンチェス
妨害者・弱 ボバ・フェット ビル(レッドリプス)
妨害者・強 ダースベーダ ジャック&ベティ(レッドリプス)

この表は絶対ではなく、各自の物語に合わせて柔軟に変更するものです。それでも、ベースとしては使えるでしょうし、それぞれのキャラの役割を考えるツールには使えると思います。

 また、「スター・ウォーズ」を敬して、拙著「臨終師フォン」 の中でもパロディなシーンが数箇所あります。気が付かれたでしょうか。

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